ジェネシス 1970〜98年 BBC放送用セッション/ライヴ音源 CD5枚組ボ...
ジェネシスが1970〜98年にBBCに残したレコーディング音源から、オリジナルベーシストのトニー・バンクスと長年にわたりバンドのエンジニア/プロデューサーを務めたニック・デイヴィスの選曲による53曲を収録したCD5枚組ボックスコレクション『Genesis - BBC Broadcast』。ピーター・ガブリエル、スティー...
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時代とともに叙情性や劇場性、プログレッシヴ性やポップス性を打ち出し、その稀有な個性的スタイルで音楽シーンの頂点に昇り詰める五大プログレッシヴロックバンドの一角、ジェネシス。1970年から1997年の間に発表された名作スタジオアルバム 14タイトルが Rhino レコードより CDで再発される。
※ 収録内容やマスターは前回CD再発時のものと同じとなります。
Selling England by the Pound (1973年)
The Lamb Lies Down on Broadway (1974年)
Deccaレーベルよりリリースしたデビューアルバム『From Genesis to Revelation』に続き、新たにCharismaと契約をかわし、1970年に発表したセカンドアルバム。アートロックやハードロックの要素を取り入れたハイクオリティな楽曲とサウンドを提示し、その後のジェネシス・サウンドの核となるプログレッシヴロック的な展開を見せる今作は、ファンの間でも実質的な1stアルバムとして語られるほどの存在感を持つ。ジョン・アンソニーがプロデュース。全英チャート98位を記録。
前作『Trespass』発表後にアンソニー・フィリップスとジョン・メイヒューが脱退、新たにスティーヴ・ハケットとフィル・コリンズを迎え入れ、初期黄金期のラインナップで1971年に発表したサードアルバム。よりシアトリカルになった歌詞やシャープなサウンド、そして起伏にとんだ壮大な世界観を聴かせてくれる今作は、ファンからも初期ジェネシスの傑作として高い評価を受けている名作だ。前作同様ジョン・アンソニーがプロデュース。全英チャート39位を記録。
前作で非常に高い評価を受けたジェネシス・サウンドをさらに研ぎ澄ました世界観を持つ1972年発表の4作目。メロトロンの響きが印象深いオープニング曲「Watcher of the Skies」から、以降ジェネシスのライヴでは定番曲となる、今作のエンディングを飾る約23分に及ぶ大作「Supper's Ready」まで、プログレッシヴロックバンドとしての魅力を最大限に打ち出した今作は、ファンの間ではピーター・ガブリエル在籍時における傑作としての呼び声も高い。デヴィッド・ヒッチコックがプロデュース。全英チャート12位を記録。
前作発表後、バンドにとって初のライヴアルバムとなる『Genesis Live』(1973年) を挟んで1973年にリリースされた通算5作目となるスタジオアルバム。高度なテクニックと緻密に練り上げられたサウンドで叙情的かつミステリアスな世界観を表現している今作には、緊張感に満ちたインストゥルメンタルパートと演劇的な表現力で歌うピーター・ガブリエルの存在感とが折り重なり、洗練された美しくもスリリングな楽曲がたっぷりと収録されている。また、「More Fool Me」ではドラムのフィル・コリンズが初めてリードヴォーカルを担当している。ジョン・バーンズとジェネシスがプロデュースを担当。全英チャート3位を記録したほか、全米チャートにも70位を記録した。
前作で高度なプログレッシヴサウンドを構築した彼らが、その世界観をより掘り下げながら創り上げた壮大なロックオペラ作品にして最高級のプログレッシヴロックアルバムとなった1974年発表の通算6作目。ラエルという名の少年が経験する不思議な物語をテーマとする壮大なロックオペラとなった今作は、各楽曲の素晴らしさはもちろんのこと、全体的にも非常にダイナミックで圧倒的な構成力を誇る。ジェネシスの最高傑作としてだけではなく、プログレッシヴロックの頂点を極めた傑作として語られることの多いこの作品だが、今作を最後にピーター・ガブリエルがバンドを脱退、初期黄金期のラインナップとしては最後の作品となった。前作同様ジョン・バーンズとジェネシスがプロデュースを担当 (ジャケットアートワークはヒプノシスが手掛けている)。全英チャート10位、全米チャート41位を記録。
プログレッシヴロックの頂点を極めた名作として賞賛される前作『The Lamb Lies Down on Broadway』発表後、ピーター・ガブリエルが脱退し、バンドの存続が危ぶまれたが、ドラマーのフィル・コリンズがヴォーカルを兼任するという形で活動を続け、1976年に新たな体制で発表した通算7作目。前作はピーター・ガブリエル色が強かった作品だったが、今作はトニー・バンクスが中心となって楽曲が練り上げられており、プログレッシヴロックの側面は残しつつ、そこにポップスの要素を取り入れ、非常に高い完成度を誇る作品となった。セールス的にも過去最高の売り上げを叩き出し、プログレッシヴロックの代表格としての存在からより幅広いフィールドへとその歩みを進めることとなった名作だ。デヴィッド・ヘンチェルとジェネシスがプロデュースを担当。全英チャート3位 (その後39週にわたりチャートイン)、全米チャートでも初のトップ40入りとなる31位を記録。
前作に引き続きフィル・コリンズがヴォーカルを兼任する4人体制で1977年にリリースした通算8作目。非常に大きな成功を収めた前作に続き、今作でもトニー・バンクスによるキーボードを主題にした非常に美しい世界観が展開されており、ピーター・ガブリエル期の神秘的で難解な世界観は影を潜めながらも彼ららしいファンタジックなサウンドを構築したアルバムとなった。しかし、この作品を最後にギタリストのスティーヴ・ハケットがバンドを脱退、ジェネシスの歴史におけるプログレッシヴロック期の最後のアルバムとなる。前作同様デヴィッド・ヘンチェルとジェネシスがプロデュースを担当。全英チャート7位、全米チャート27位を記録。
前作『Wind & Wuthering』に伴うツアーの模様を収録したライヴアルバム『Seconds Out』を最後にギタリストのスティーヴ・ハケットがバンドを脱退。その後、後任ギタリストを加入させることなく、マイク・ラザフォードがギターを兼任する形で3人体制となった新生ジェネシスが1978年に発表した通算9作目。アガサ・クリスティの小説のタイトルにも引用されたマザー・グースの一説から名づけられたそのタイトルも、まさに当時のジェネシスを的確に表現したものとなっている。今作から、それまでのプログレッシヴロックサウンドではなく、シングル向けのポップス色が色濃く反映されたものとなり、新編成となったバンドとその新たなサウンドスタイルにシーンは非常に好意的に反応し、その後の世界的成功に続いていく道を切り開くこととなった。今作もデヴィッド・ヘンチェルとジェネシスがプロデュースを担当。全英チャート3位、全米チャート14位を記録。また、今作からのシングル「Follow You Follow Me」が全英シングルチャート7位を記録し、バンドにとって初のトップ10シングルヒットとなった。
3人体制となった前作でポップスの要素を色濃く打ち出した彼らが、それまでのプログレッシヴロックサウンドと80年代以降に生み出してきた独自のポップスサウンドを高次元で融合させた、1980年発表の通算10作目。今作は、ジェネシス特有の ”プログレッシヴ・ポップス” とも言えるスタイルを構築し、プログレッシヴ期からポップス期へと見事に転換していった作品であるだけでなく、彼らにとって初の全英アルバムチャート1位をもたらし、その新たな方向性をより加速させていくこととなった名作だ。アルバム全体で、まるで組曲のように確固たる一つの世界観を提示しつつも、各曲ごとに非常に高いクオリティを誇る今作は、当時の時代性とも調和しながら、80年代のジェネシス・サウンドを確率させる重要な作品となった。今作でもデヴィッド・ヘンツェルとジェネシスがプロデュースを担当。全英チャートで堂々1位を記録、全米チャートでも11位を記録。
『Duke』でそれまでのプログレッシヴロックサウンドからポップスへとその方向性を転換させていった彼らは、バンドと同時にメンバーそれぞれがソロアーティストとしても積極的に活動。その個々のソロ活動で得たスタイルを互いに持ち寄り、よりポップススタイルを推し進めていった1981年発表の通算11作目。フィル・コリンズのソロアルバムが世界的な大ヒットを記録したことを受け、ジェネシス・サウンドもフィル・コリンズ色が強くなり、80年代の世界的成功へと続くマイルストーンともなったアルバムだともいえるだろう。今作で、リズムボックスやゲートリヴァーヴといったエレクトロニクスを駆使し、アース・ウィンド&ファイアーのホーンセクションなども導入するなど、新たなジェネシス・サウンドを大々的に世界に提示し、それに呼応するかのようにその人気は非常に大きなものとなっていった。今までタッグを組んできたデヴィッド・ヘンツェルと離れ、バンド自身でプロデュースを担当した今作は、全英チャートで2作連続となるNo.1を記録、全米チャートでも7位を記録し、初の全米トップ10アルバムとなった。
2作連続で全英No.1を記録した彼らは、それぞれソロ活動を並行して行ないながら、82年のライヴアルバム『Three Sides Live』を挟み、デビュー作から15年目となる1983年に通算12作目にして初めてバンド名をタイトルに冠したアルバム『Genesis』を発表する。前作で大胆に打ち出したポップス路線の大成功、そしてそれぞれのソロ活動での成功を受け、より自信に満ちたサウンドを打ち出した今作からは、「Mama」「That's All」「Illigal Alien」「Taking It All Too Hard」といったシングルヒット曲が生まれ、グラミー賞でも「最優秀ロック・ボーカル・パフォーマンス」と「最優秀ロック・インストゥルメンタル・パフォーマンス」にノミネートされるなど、さらに大きな成功を収めていった。前作でエンジニアとしてタッグを組んでいたヒュー・パジャムとジェネシスとの共同プロデュース。3作連続の全英チャート1位を記録した他、全米チャート9位、ここ日本でもアルバムチャート24位を記録した。
前作『Genesis』発表後、再びソロアーティストとして活動していた3人が集結し、前作より3年ぶりとなる1986年に発表された通算13作目。彼らのポップセンスが最高級の形となって提示された、ジェネシス史上最大のヒットアルバムとなっただけでなく、80年代という音楽シーンをも代表する名作として君臨する金字塔的作品だ。今作からはアルバムタイトル曲「Invisible Touch」がバンドにとって唯一の全米No.1シングル曲となった他、「Throwing It All Away」「Land of Confusion」など計5曲の全米トップ5ヒットを記録したシングルが生まれている。「Invisible Touch」は、ここ日本でも朝のワイドショーのテーマソングとしても使用されており、日本人にとっても聴きなじみのある曲となった。前作同様、ヒュー・パジャムとジェネシスの共同プロデュース。4作連続の全英No.1を記録したほか、全米チャートで3位、ここ日本でもアルバムチャート16位を記録した。
前作『Invisible Touch』から約5年ぶりに発表した通算14作目。『Duke』から『Invisible Touch』まで大胆なポップス路線を推し進めてきた彼らだが、今作ではかつてのプログレッシヴロックテイストを再びサウンドに持ち込み、円熟味のある素晴らしい内容と、発表するシングルすべてをチャートに送り込むなど、90年代に入ってもその絶大な人気ぶりをシーンに見せつけてくれていたのだが、このアルバムを最後にフィル・コリンズがバンドを脱退、ジェネシスの絶頂期に幕を下ろす作品となってしまった。ニック・デイヴィスとジェネシスの共同プロデュース。5作連続の全英チャートNo.1を獲得した他、全米チャート8位、日本のアルバムチャートでも8位を記録するなど、世界中で大きなチャートアクションを記録した。
前作『We Can't Dance』発表後、初期から90年代初頭までバンドの中心人物として活動していたフィル・コリンズがバンドを脱退したことを受け、残されたマイク・ラザフォードとトニー・バンクスは新たに元スティルトスキンのレイ・ウィルソンをヴォーカリストに迎え入れ、ジェネシスとしての活動を続けていく。この新ラインナップで1997年に発表した通算15作目となる今作は、新ヴォーカリストをフィーチャーし、サウンド的にもハードロック路線を取り入れ、クオリティが高い作品となったのだが、それまでのジェネシス・サウンドとは別のベクトルを持つものとなり、最終的にバンドとしての最後のアルバムとなった。前作同様ニック・デイヴィスとジェネシスの共同プロデュース。全英チャート2位、全米チャートでは54位を記録。
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