[GENRE : ELECTROCORE, DANCE ROCK]
老若男女を問わず親しみやすいメロディが際立っている今作。洋楽ポップ・パンクのメロディにエレクトロやハードコアの要素を掛け合わせたサウンドが新鮮だった初期の彼らのポリシーは色褪せることなく、楽曲の根底を支えている。今作で明示した、多くのリスナーが求めるポップネスと日本人受けするメロディ、コアなリスナーが求める洋楽ラウドロックのアグレッションと洗練されたEDMのアレンジを併せ持つ彼らの個性は、ラウドロック・シーンのみならず、邦楽シーン全般に刺激を与えるだろう。
山本 真由【ライター】推薦

[GENRE : MELODIC PUNK]
前作『Signs』から2年を経た6作目は、原点へと戻り、今一度アクセルを踏み込むパワーのあるアルバム。DIYの精神はより強固なものとなり、気持ちをフレッシュに、そして磨き上げてきたバンド・アンサンブルで、馬力のあるエモーショナルなサウンドを飛ばしているのが最高だ。コブシを掲げシンガロングを煽っていくキャッチーさ、歌に込められた人生観や日常感、その行間から立ち上るさまざまな感情。それが、どっと押し寄せる勢いで、身体と心にまっすぐに飛び込んでくる曲が並ぶ。
吉羽 さおり【ライター】推薦

[GENRE : MIXTURE, PUNK]
熊にちなんだ従来路線から変更した作風となった今作は、“心友フォーエヴァー”という曲名通り、心から信じられる友人／仲間はいつか見つかると訴えるメッセージ性に富む歌詞に注目だ。とはいえ、曲調はシリアスなものではなく、ダンスフロアで踊って騒ぎたくなる元気いっぱいのナンバー。パンキッシュな激しいパートもあり、聴いてるだけで明るい気分にさせられる。ライヴ映えしそうな曲展開もいい。カップリング2曲はどちらもスカ・リズムを用いた軽快な楽曲。
荒金 良介【ライター】推薦

[GENRE : POST HARDCORE, LOUDROCK]
今作は壮大なインスト曲「Echoes」を経て、メタルコア／スクリーモの影響下にある気骨漲るヘヴィ・ミュージックを振りかざす。ザクザク刻むギター・リフ、ブレイクダウンを用いた曲展開など、フロア仕様の体感型の演奏はとことん熱い。咆哮ヴォーカルで攻める一方、メロディアスな歌唱力でも引き込み、器用な側面を垣間見せている。様々なラウド系バンドのエッセンスが窺えるが、自分たちの音楽として消化しているところにも好感が持てる。楽しみなニューフェイスの登場だ。
荒金 良介【ライター】推薦

[GENRE : METALCORE]
聴いた途端に、“なんじゃこりゃ！？”という驚きを与えてくれるアルバムに出会った。それがこの大阪の4人組Does It Escape Againの1stフル・アルバムだ。ラウドロックにとどまらない、多岐にわたるメンバーのルーツを感じさせる、カオティックなまでにごちゃ混ぜな多ジャンルの融合は、これまでにない新感覚のメタルコアだ。これまでの作品にはなかった、クリーン・ヴォーカルのパートも存分に盛り込まれ、表現力も充実し力が注がれているのは好感が持てる。
山本 真由【ライター】推薦

[GENRE : HARDCORE]
結成18年目を迎える5人組による6年ぶりのニュー・アルバム。前作『ulysses』はスポーティな作品になったとメンバーは零していたが、今作は初期にあった叙情性や泣きメロ感も戻りつつ、生々しいハードコアの勢いを封じ込めた聴き応えがある。また、TOMY（ABSOLUTION／ex-FC FIVE）、Kenzo Nakase（kamomekamome）、Ryo（Crystal Lake）など豪華ゲスト・ヴォーカルの多さも魅力で、それぞれの歌の持ち味が各楽曲で光っている。
荒金 良介【ライター】推薦

[GENRE : METALCORE]
AUGUST BURNS RED、UNEARTHなど海外のアーティストとの対バンで鎬を削り、バンドの地力を研ぎ澄ませていたところから一転、ツアー中の交通事故に度重なるメンバー・チェンジと試練の連続に見舞われたEACH OF THE DAYS。ブランクを感じさせないクオリティに、初期衝動を失わずむしろ研ぎ澄ませたかのようなアグレッション溢れるサウンド、そして鋭さを増しつつも拡がりを同時に獲得したNORIOのヴォーカル・ワークと、彼らの真骨頂とも言えるニュー・アルバム！
米沢 彰【ライター】推薦

[GENRE : METAL]
“人間の存在意義を問い、自己確立（悟り）に至るプロセスを描く”という物語に沿った10枚目。オーケストレーションとナレーションが否応なく期待を高める序章のTrack.1〜壮大なインストゥルメンタルのTrack.2と完璧な前煽りのあとには、小野の凛とした超絶ハイトーン・ヴォーカルがスピード・メタルをバックに響き渡るTrack.3、この流れだけで特別なアルバムだということが理解できるだろう。過去最高にドラマティックな構築美に溢れたGALNERYUSの真価を見せつけた傑作！！
村岡 俊介（DJ ムラオカ）【激ロック オーガナイザー】推薦

[GENRE : METAL]
まさかの今井美樹のカバー曲「PIECE OF MY WISH」を含む、バラエティに富んだ全11曲を詰め込んだAldiousの5枚目となるニュー・アルバム。ドラマチックなメタル・サウンドを軸としたAldiousらしさはそのままに、曲ごとに見せる世界観はより広がり、ハード・ロックやパンク、ポップスまでをも飲み込んだより普遍的な音楽性へと進化。メンバー・チェンジを乗り越え、圧倒的に厚みを増した作品を放った彼女たちに恐れるものなどもはやない！？
米沢 彰【ライター】推薦

[GENRE : EMO, ROCK, POP]
アッパーなビートで駆け上がっていくイントロに、鋭いギター・フレーズとLuizaの伸びやかな歌声が乗る表題曲「Open Up My Heart」から、爽快なシングル。このバンドの魅力は、ポスト・ハードコアなどの影響を感じさせながら、PARAMOREのようなキャッチーな親しみやすさも備えていること。また、「Here For You」では、懐かしくもモダンな北欧ポップスを感じさせたりと、耳に飛び込んでくる心地良さが、美しくデザインされているのも面白い。
吉羽 さおり【ライター】推薦

[GENRE : EMO]
日本人の感性でなければ生まれない音楽はこの世に多いが、この眩暈SIRENというバンドもそうだ。孤独や虚無感を綴った歌詞と、繊細なピアノと和メロ、そこにメタルを掛け合わせたエモーショナルなサウンドには、不安定な感情の起伏や行き場のない想いがそのまま嘘偽りなく投影されている。久石譲の世界観とも重なる・インストのTrack.1、ウィスパー・ヴォイスのポエトリーリーディングと月夜の似合う感傷的なピアノが印象的なTrack.6などドラマティックに展開していく全10曲。
沖 さやこ【ライター】推薦

[GENRE : LOUDROCK]
少し懐かしい感じのミクスチャー・バンドといった雰囲気もありつつ、一歩先を行くデジタル・サウンドの取り入れ方、心に響く歌心という、誰にも真似できない武器を持ったバンド、それがこの仙台の新鋭DEAL OF CLOWNというバンドだ。今作は、ぐいぐい惹きつけるアグレッシヴなラウドロックと、クールなラップとダンサブルなエレクトロ、しっとり聴かせるところは聴かせるメロディが立ったロックと、彼らの持ち味を十分に発揮した渾身の6曲を収録。
山本 真由【ライター】推薦