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Top 100 Albums - No.86

Saturday, February 28th 2004

80年代後期のメジャー移籍から90年代、そして現在に至るまで、オルタナティヴ・フィールドで闘っていくアーティスト達の理想像ともいえる活動をしているR.E.M.が放った92年発表の傑作『オートマティック・フォー・ザ・ピープル(Automatic For The People)』が86位に登場。 オートマティック・フォー・ザ・ピープル(Automatic For The People)がリリースされるまでの簡単流れとともにこのアルバムをご紹介。

1980年春、ジョージア州アセンズでR.E.M.は結成された。ピーター・バックが、同じくアセンズ校で美術を専攻し、彼の勤めるレコード屋に通っていた友人マイケル・スタイプを誘ったのがきっかけだった。そこにマイク・ミルズとビル・ベイリーが加わりバンドは4人組となる。(1997年にビル・ベイリーは脱退し現在は3人で活動)この時点でバンド名は決まっていなかったが睡眠中の眼球の動きを意味するRapid Eye MovementからとられたR.E.M.となった。

元々趣味的なバンドとして活動していたが、周りの友人達からの評判が高かったこともあり、地元周辺のクラブを中心にライヴ活動を開始した。そして1981年7月、Hib-Toneなるローカル・レーベルから“レディオ・フリー・ヨーロッパ”を発表。このシングルが「ニュー・ヨーク・タイムズ」紙の1981年度ベスト・シングル候補に選出されるなど、いきなり高い評価を受けIRSレコードと契約を交わす。 同年8月にミニ・アルバム クロニック・タウン(Chronic Town)をIRSから発表。この作品も学生達から圧倒的な支持を受け、R.E.M.は瞬く間にカレッジ系のリスナーの間で人気者となっていった。そして1983年春、デビュー・アルバムマーマー(Murmur)を発表。その後も順調に1984年春、セカンド・アルバム夢の肖像(Reckoning)、1985年6月、サード・アルバム玉手箱(Fables Of Reconstruction…)、1986年9月の4作目ライフス・リッチ・ページェント(Life's Rich Pageant)、1987年に5作目ドキュメント(Document)を発表。

ここまでインディーズから順調にリリースをしていたR.E.M.が大きな岐路に立ったのは1988年頃のこと。大手レコード会社から数多くのオファーが殺到しその年の暮れにワーナー・ブラザースへの移籍が正式決定、その3年後にはメジャー移籍第1弾となるグリーン(Green)を発表。これは精力的なツアーもあって大ヒットとなったがR.E.M.の姿勢そのものには変化がなく、彼らはメジャー・フィールドでも自らのアーティスト・ポリシーが貫き通せることを証明した。1991年アウト・オブ・タイム(Out Of Time)(長期に渡る「グリーン・ツアー」の反動でアコースティックな内容となった)のあと1992年に発表されたのがオートマティック・フォー・ザ・ピープル(Automatic For The People)

前作の大ヒットにより世界中から注目を集めたこのアルバムは、いままでの作品に比べると重くて暗いアルバムとの声もあるが、他の作品にはない確かに研ぎ澄まされた美しさを放っていることも確か。

ヴィデオ・クリップが美しかったM-4“Everybody Hurts”と、歌詞にマイケル・スタイプが尊敬する喜劇役者アンディ・カウフマンが登場し、のちに映画主題歌(同タイトルの「マン・オン・ザ・ムーン」)になったM-10“Man On The Moon”が有名曲だが、M-1の重厚さから解き放たれた瞬間が美しいM-2への流れから、インストなどを挟みつつ、ピアノ、ストリングスの美しいM-11、最後に至る流れまで全編通して聴いてこそこのアルバムの素晴らしさがわかる。ストリングスのアレンジを元レッド・ツッペリンジョン・ポール・ジョーンズが手がけているというのも見逃せない。

全米No.1となった前作とは趣の異なったアルバムで、リリース前の評価では「商業的自殺行為」との声もあったにもかかわらず、このアルバムは全米チャートで2位を記録。そして大成功を収めたこのアルバムから“Drive”、“Man On The Moon”、“Sidewinder Sleeps Tonight, The”、“Everybody Hurts”、“Nightswimming”、“Find The River”といった6曲もがシングル・カットされた。

ちなみにこのアルバムをニルヴァーナのカート・コバーンは自殺を遂げる前に遺書を書きながら聴いていたそうだ。

* Point ratios listed below are the case
for Bronze / Gold / Platinum Stage.  

featured album

Automatic For The People

CD Import

Automatic For The People

R.E.M.

User Review :5 points (41 reviews) ★★★★★

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Release Date:06/October/1992
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