早くも、沖野修也の極私的2010年のベスト・アルバムの筆頭候補に躍り出たエリカ・バドゥのNEW。続編ながら、全編とは、コンセプトもサウンドも一新し、内省的でオーガニックな内容に。何よりメロがいい。空前のエレクトロ・ブーム？にシーンもショップも席巻される中、こうしたまっとうな音楽が注目を集める事は非常に好ましい。ポップ・ミュージックと侮る事なかれ。ソウル・ミュージック史に残る傑作です。

はっきり言って、騒ぎ過ぎではないか？　メディアも店頭も彼、一色。そりゃ、コルトレーンの親族だし、幻想も膨らむわな。と、敢えて世の中の喧噪と距離を置いて、このアルバムを手にしてみた。確かに、この手の音楽は他にもある。でも、何かが違う・・・。何だろう？　そう、狂ってるだけじゃない。美しいのだ！確かにこれこそは、現代の音楽。ジャズとクラブ・ジャズも失った、実験精神に満ち溢れている。

今、一番日本に僕が招聘したいDJ/プロデューサー、CARLOS NINO。彼の最新MIX CDがリリースされた。ヒップ・ホップからスピリチュアル・ジャズまで幅広い音楽性で知られる彼だが、今回はフォーク／民族音楽／チル・アウトな側面を凝縮した一枚。まさに、海辺で聴きたい脱力系の作品。爽やかに見せかけて実は濃厚。。。BUILD AN ARKの『LOVE part 2』の伏線だと考えるのは深読みのし過ぎか？

名曲ダンス・クラッシクスのカバーで今尚、数多くのDJ／音楽ファンから敬愛される伝説のレゲエ・バンド、RISCO CONNECTIONのアルバムが初CD化！安易なカバーが乱立する昨今だからこそ、曲のチョイスとアレンジの妙で人々の心をつかんだそのセンスに改めて脱帽。そのユルさ故、商売っ毛を感じさせる事なく、本当にオリジナルを愛してたんじゃないかなと思わせる当たりがまた心憎い。カバーするならこうでないと・・・。

NY在住のDJコンビ、KON&AMIRによる人気コンピ／MIX　CD第３弾。ゲットー感覚に貫かれたディスコ、ソウル、ファンク、アフリカン・ブギーは、マニアを悩殺させると同時に、ビギナーにも刺さる" 楽しさ"と"いかがわしさ"満載。やかましいだけのダークなダンス・ミュージックよりも、こういうアッパーなブラック・ミュージックをパーティーで聴きたいと思っているのは、僕だけでしょうか？