Soil & "Pimp" Sessionの別働隊、J.A.Mの新作。通常、この手の別ユニットは、本隊との差別化を意識し過ぎるあまり、極端に趣味的になってしまったり、妙にこじんまりしてしまうものだけど、彼等は全然違います。Soilと違うベクトルを目指しながら、同じテンションで製作された一枚。もう、別プロジェクトと呼べない完成度。内容は、より、ジャズ。火傷する位クールなのに、スリルで凍える程激しいよ、これ。

古くはDANNA BRYANT、そして、ゼロ年代初頭だと、URASULA RUCKERらの系譜に位置する新たなポエトリー・シンガーの登場。シネマティックな上に艶かしいKARENのボイスとジャジーなのに決して保守的じゃないバック・トラックとの絡みも抜群。最近、こういう存在に出会えていなかっただけに、凄く新鮮です。ちなみにHMV渋谷店店頭で発見。バイヤーのセンス最高！DJへのキラー・パスですね。

UKハウスの重鎮にして、ディスコ・マスター、JOEY NEGRO。彼がまたしてもとんでもないコンピをリリースしてくれた。何とアングラUKファンクのコレクション。英国産のマイナー・ソウル／ジャズ・ファンク／ブギーを全２３曲も収録しているのだから、これを買わない手はない。あの、パトリック・フォージをして「知らない曲、いっぱい入ってた・・・」と言わしめた究極の一枚。ジャケが全てを物語ってます。

GILLES PETERSONからASHLEY BEEDLEまでがプレイするHAROLD MELVINの「THE LOVE I LOST」に始まり、様々なPHILADELPHIA INTERNATIONALのDIMITRI FROM PARISによるRE-EDITを収録した超話題盤。先日他界したTEDDY PENDERGRASSの『YOU CAN'T HIDE FROM YOURSELF」もTHE JACKSONSの『LIVING TOGETHER」も収録。原曲の魅力を見事に増幅した彼の編集力に改めてリスペクト！

ERYKAH BADUのバック・コーラスから独立し、ソロ・デビューを果たしたYAHZARAH。極上のボーカルは勿論イケているんだけど、トラック・メイクもなかなかのクオリティー。ここの所、ブラックの人でもエレクトロにシフトする人が多いので（それが悪いって事じゃないですよ）、個人的には、こういう、コズミック・ジャズなアレンジは嬉しいなぁ。『LOVE,COMESAVE THE DAY」は何度も聴きたくなる名曲ですよ。