4HEROの新譜じゃないけれど、これはこれで楽しめます。4HERO楽曲をヨーロッパの生音クラブ・ジャズ／ジャズ系アーティストがカバーした企画盤。多分、4HEROのファンにとっては違うんだろうけど、家具好きや建築好きには刺さる筈。寡黙でスタイリッシュな音楽。僕の『UNITEDLEGENDS REPLAYED BY SLEEP WALKER』やDRUMLESSONSと表現は違えど、発想は同じベクトルを向いた作品。

ATRIBE CALLED QUESTの名曲中の名曲「AWARD TOUR」にネタとして使われた「WE GETTING DOWN」を収録した名盤。スピリチュアルにしてコズミックな世界観を持つJAZZ FUNKで、今もDJ／コレクター／オーディエンス／ミュージシャンから幅広い支持を集めるWELDON IRVINE。この度、リイシューによって改めて彼の才能が更に多くの人々に認知される事を祈ります。天国の彼に、合掌。

『SPIRITMAN』と共にリイシューされたのは、フリー・ソウル・クラシックスとしても名高い「I LOVE YOU」を収録した『SINBAD』。スティービーのカバーも、マーヴィン・ゲイのカバーもやってるけど、どう考えても「I LOVE YOU」や「MUSICIS THE KEY」の方がいい！それって凄くないですか？だって、普通、カバーが目立つでしょ！？ソウルフルでビューティフルで、でもどこか物悲しいオリジナリティーが最高！

今年出たJAZZANOVAのニュー・アルバムをもっとリズム＆ブルースにシフトしたかのようなアルバム。但し、MAYER HAWTHORNEは、マーケティングされた音楽性ではなく、心底こういうのが好きなんだろうなと思わせる所に好感が持てる。流石はSTONE THROWだけあって、レーベルのカラーやアーティストのセレクトに説得力がある。新世代のブルー・アイド・ソウルの誕生！もっとメジャーになっていいよ。

あのジャイルス・ピーターソンがキューバのミュージシャンをプロデュースしたオリジナル・アルバム。モダンなアフロ・キューバン・クラブ・ジャズが完成した。名曲のカバーも収録で親しみ易い内容に。DISC-2は、ジャイルスお気に入りの最新キューバ音楽を収録したコンピ。AFRONAUGHTのORIN WALTERSがプエルトリコに急接近して以降、ロンドンでは中南米サウンドが定着しつつある？？？

2009年、ヒップ・ホップ／ファンク／ジャズとシーンを越えて俄然注目を集めたDAM-FUNKのアルバムが遂に登場！アーリー８０’Sなブギー・ファンクの使者として来日も果たし、最高のプレイで僕達を魅了した彼。そのDJプレイの感覚をオリジナル・チューンに注ぎ込み＋エレクトリックな音使いが現代的なセンスに貫かれた傑作。懐かしいけど、どう考えても新しい！８０年代をいい意味でアップ・デートしているよ。

MURO君と言えば、MIXの上手さもさる事ながら、ネタのチョイスのセンスが抜群にいい。だから、彼のMIX CDはいつも、イカした曲が満載な上に、見事な構成（それは高度なテクニックの賜物）で聴き手を十二分に満足させてくれる。その上、今回はBLUE NOTE/CAPITAL音源を使ったジャズ／ソウル／ディスコ／フュージョンのMIXになっているんだから悪い訳がない。子供には、判んないだろうな。

名門、BLUE NOTEからのリリースされたロバート・グラスパーの最新アルバムは、ジャズと７０年代以降のジャズ・ファンクの統一を試みた。ハンコックのカバー『BUTTER FLY」も素晴らしいんだけれど、最近引っ張りダコのビラルをフィーチャーした美メロ・ジャズ、「ALL MATTER」が、極上。ヒップ・ホップを完全消化した彼の作品を、新時代のジャズと呼ばずして何をジャズと呼ぶのか！

先日、TOKYO CROSSOVER/JAZZ FESTIVALにも参加してくれたN'DEA DAVENPORTが復帰してからというもの、かつての輝きを取り戻した感のあるBNHのライブ・アルバム。何と言っても聴きものは」「STAY THIS WAY」から『DREAMCOME TRUE」への流れ。ある意味、レア・グルーヴ的な存在だと言っても過言ではない彼等の名曲の数々が完全収録されてます。涙無くして聴けない感動の一枚。

サントラ『CAR　WASH』の大ヒットで一世を風靡したROSE ROYCE。『WISHING UPON A STAR」や「OOH BABY」と言ったメロウな名曲もいいけれど、僕の一押しは『STRONGER THAN EVER』収録の『STILLIN LOVE」。唯一無二のジャジーでファンクなブギー・ソウル。実は、僕、自分のニュー・アルバムでFERTILE GROUNDのNAVASHADAYAを起用してこれカバーしてます。聴き比べる為にも、このアルバムで予習なんて、どう？