ここの所、アフロ・ビートが熱い！と思っていたら、遂に、ブラバン・シーンも本格化の兆し・・・。HOT 8 BRASS BANDの衝撃も冷めやらぬ内に届いたのは、HYPNOTIC BRASS ENSAMBLEフロム・シカゴ!初期サン・ラ・アーケストラに在籍したフィル・コーランの８人の息子達によって結成された話題性もさる事ながら、ファット・バックなファンクに仕上がったグルーヴが気持ちいい。国産バンドも出ないかな？

先月のニコラ・コンテといい、今月のジャイルスといい、やっぱりセンスのいい人のコンピやMIXCDを聴くのは気持ちいいなーと思ってしまいます。UKでブラジル音楽をサポートし続けてはや１５年。JOE DAVIS率いるレーベル、FAR OUTの為の記念盤をジャイルスが選曲。クラシックスからREMXERによる再構築までを織り交ぜた全２３曲。ラジオ、"WORLD WIDE"のブラジル・エディションって感じです！

アフロ・ビートの帝王、新作を発表。一体、何なんでしょう、７０歳を目前にして、この現役感！フェラ・クティも伝説ですが、彼はまさにリヴィング・レジェンド。ここの所、世界中で盛り上がりを見せるアフロ・ビートですが、やはり本家本元は凄い。４０年経った今も、強烈なインパクトを放ち続けるこの音楽は、リズムの魅力もさる事ながら、やはりその表現への衝動が人を惹き付けるのでは？入魂の１作です。

ナイジェリアのディスコ・ファンク？？？そのタイトルにやられ、HMV渋谷店で僕も即ゲットだったんですが、いやー、世の中にはまだまだ知らない音楽が一杯あるんだなーと改めて思い知らされました。内容は、ディスコとうより、ファンク／レア・グルーヴかな。でも、こういうのが、７０年代のナイジェリアで作られ、ディスコで演奏（？）されてたとしたら、やっぱり凄いよね。一聴の価値あり？いや、必聴かも。

REMIXアルバムって、異なる音楽性が混在し過ぎて通して聴けないって事が多いんですが、これは違います。HENRIK SCHWARZやIDJUTBOYSからIG CULTURE、YAM　WHO?までを網羅し、多様性を内包しつつも、統一感に貫かれている・・・。選曲の妙、或は、原曲が持つ、メロディーの強さか？いずれにせよ、一枚の作品として楽しむ事をお勧めしたい。クラバーには、こっちの方が刺さるかもね。

名ブレイク、「DO YOU BELIEVE」を収録した、WEBSTER LEWISのデビュー盤が、未発表テイクと共にリ・イシュー。テック・ハウスがクラブ・ジャズ・シーンを席巻しかねない現在、「オルガン・ジャズってどうなんですか？」との声も聞こえて来そうだが、その偏見は、音楽との貴重な出会いを見逃す元凶となるだろう。楽器云々でなく、その緊張感と熱気は極上。ジャズのパワーが凝縮された衝撃の一枚。

GILLES PETERSONのヘビー・プレイによる「WE CAN LIVE FOREVER」のリバイバル・ヒット、相次ぐ１２インチのリリース、そして、REMIXアルバムの発売で俄然再評価の高まるTHE SUNBURST BANDのアルバム、『MOVING WITH THE SHAKERS』。本当に名曲満載なんですよね。１年に渡ってこうして注目を集め続けるアルバムって最近、珍しくないですか？お持ちの方も是非聴き直してみて下さい。

僕、このアルバム、２２年前にロンドンで買ったんですが、その後、一度も聴かなかったんです・・・。ロイ・エアーズのバック・バンドのデビュー・アルバムにして唯一のリリース。ファンク／ディスコ／ブギー／メロウと様々なスタイルの使える曲が目白押し。当時、ビッグ・チューンを探していた僕には、このアルバムの大人な魅力が判らなかった・・・。若かったし・・・。今だからこそ自信を持って推薦します（笑）。

沖野修也とDANIEL WANG？繋がらないなーなんて思ってる人多いと思うんですけど、意外や意外、結構彼の作品チェックしてるんですよ。ディスコへの深い愛情、それを単なる憧憬やノスタルジーとして表現するのではなく、１小節ループ的リ・エディット感で、ミニマル＋ヒプノティックな現代サウンドとして見事にオリジナリティーを獲得する彼の手腕には常に敬意を払って来ました。なので、この１５周年記念ベストの登場には実に感慨深い思いが・・・。でも、あくまで、パーーティーーーな内容でアガります！

ヒップ・ホップDJがネタの宝庫として今もリスペクトし続けるEUGENE McDANIELの名作。ロバータ・フラックの「FEEL LIKE MAKIN' LOVE」の作曲者として有名な彼だか、このアルバムの黒さ＆暗さは半端ない。政治的な内容に、当時のニクソン政権のブレーンから所属レコード会社にクレームが入ったといエピソードもあり、歌詞の内容はシリアス＆批判的。それに輪をかけるようにダークなコードを付けたのが、ロイ・エアーズとの共演でも知られるハリー・ウィティカー・・・。これだけ書いて興味わかない人は聴かなくていいです。僕個人的には超愛聴盤です。