第29位
2005年7月17日 (日)
緑色の血液が流れる、宇宙から来た太陽神“SUN RA”
『過小評価されているアーティスト』の第2回目のアーティストは...ジャズからSUN RAがエントリー。
「俺の体には緑の血が流れている」「大気圏外は気持ちいいよ!」と語るSUN RA。サン・ラ・アーケストラを率いて世界各地に「巡礼」を続けたハーマン・ソニー・ブラント、ことサン・ラは、1930年代から自己のトリオを結成して活動を始め、1946〜7年のフレッチャー・ヘンダーソン楽団でのピアニスト=アレンジャーとしての仕事で本格的にプロとして名を上げた。
Sun Ra な世界
1953年、それまでの音楽活動に“宇宙的”精神的な活動もプラスした「サン・ラ・アーケストラ」をシカゴで結成、1961年、ニューヨーク、1970年、フィラデルフィアに移り、ジョン・ギルモア、マーシャル・アレン、パット・パトリックの「アーケストラ三羽烏」を擁して様々な活動を展開した。
ジャズ界一のユニークなミュージシャン
1988年、遂に宇宙から飛来したSun Ra Arkestraが、東京のライヴスポットで繰り広げた「パフォーマンス」を捉えた『ライヴ・アット・ピット・イン、トウキョウ』(DIW)は日本のサン・ラ・ファンを狂喜させてリリースされた。
だが、サン・ラの最高にジャズなアルバムがあった!
ここに挙げたのは、1976年7月9日、スイス、「モントルー・ジャズ・フェステュヴァル」に現われたサン・ラ・アーケストラの勇姿を捉えた、発売当時LP2枚組で発表されたライヴ演奏『Live At Montreaux』(Inner City原盤)。
優れたソリスト達
発表時、最も大きなインパクトを与えたのはアーマッド・アブドゥラのトランペット・プレイだった。70年代中期は多くのトランペッターが活躍した時代だが、ここに聴けるようなアプローチで、いわゆるトランペット・プレイ本来の持ち味と、サン・ラが持つ先見性、先鋭性を同時に満たすトランペッターは数少なかった。
ジャズの進歩の系譜が集約された
ここには1964年の「ジャズの10月革命」以降のフリージャズ・サイドのコンセプトがほとんど包含され、「集団即興演奏」や「フリーリズム」、さらにセシル・テーラーに見られた「打楽器的なピアノ演奏」に加えて、オルガン、ムーグ/シンセサイザーを駆使した演奏まで、サンラの辞書に不可能はないとばかりの展開がされている。
1970年代「ビバップ・リヴァイヴァル」という名のジャズのメインストリームへの回帰の一方で、着々と進められたサン・ラによるジャズの先鋭化という意味では、純粋な音楽としてのジャズファンにとって最良の、そして、最も評価しやすいサンラの演奏の最右翼として推薦できる作品だ。
太陽神ラーの使者としての存在
太陽神ラーという存在からの様々な啓示を含めてサン・ラの「活動」が音楽に止どまらなかったことは周知のことだが、その実態はなかなか漏れてこない。
そうした意味を含めて、ジャズ的な観点だけから見ると「アンダーレイテッド」だったサン・ラだが、宇宙的な見地から見ればジャズの世界から輩出した最も重要なアーティストであることは明白だ。
Sun Raこそは60〜70年代に集約してジャズの世界に現れたJohn Coltrane、Albert Aylerらの「使徒たち」に先立って来訪した宇宙的な先人だった。
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。
SUN RA - THREE OF THE BEST
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Heliocentric Worlds: Vol.3
Sun Ra
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まとめ買い価格(税込) : ¥1,577発売日:2005年03月15日
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